朝倉市の紹介

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概要

朝倉市は、福岡県のほぼ中央部、福岡市の南東約30 ㎞、久留米市の北東約20 ㎞に位置し、東は大分県日田市に接しています。市内を西から南東へと貫く国道386 号から南側は平野を形成し、北側は古処山や馬見山をはじめとする800~1,000m 級の山々が連なります。この山地の中に福岡市など周辺地区への水資源供給の役割を担う江川ダム・寺内ダムがあり、さらに、市内3番目のダムとして小石原川ダムの建設が予定されています。

市域西端部は、商工業を中心とした市街地や鉄道駅が立地し、市街地から北へ約5㎞の市域北西部には旧城下町の秋月地区があり、同地区は「筑前の小京都」と呼ばれています。また、市域南部には筑後川が流れ、河川沿いを中心に肥沃かつ平坦な農地を形成しています。

交通は市域の南部を大分自動車道が走り、甘木、朝倉、杷木の3つのインターチェンジが整備されているほか、甘木駅を起点とする甘木鉄道と西鉄甘木線の2つの鉄道と、国道386号や国道322号などの幹線道路をはじめとする道路網により周辺都市との連携が図られています。

総面積は246.73 km²で、東西に22.9km、南北に17.4km の広がりをもち、福岡県の面積の約5%に相当します。地目別にみると、山林(54.7%)が最も多く、次に田(15.4%)、畑(8.3%)と続き、宅地は6.6%となっています。山林や農地は経済的な資源であるとともに、水源かん養や温室効果ガスの吸収、水害防止などの多面的機能を持っており、これらの資源は朝倉市を形成する大きな特徴の一つであると言えます。

朝倉市の変遷

「朝倉」という地名は、この地方一帯を示す古い言葉ですが、その記録をたどると、遠く飛鳥時代までさかのぼります。西暦661 年、斉明天皇(女帝)は朝鮮半島の百済からの要請に応じて出兵を決意し、現在の朝倉地区に「橘廣庭(たちばなのひろにわ)」と呼ばれる仮宮殿を設けました。この折に斉明天皇が言った「朝(あさ)なお闇(くら)き」が朝倉市の「朝倉」という地名の由来と言われています。

中世には秋月氏が古処山に本城を築き、約400 年にわたって当地を治め、その後、江戸時代には筑前黒田藩の支配下に置かれました。秋月には黒田長政の三男長興を藩主として、黒田藩の支藩である秋月藩(5万石)が置かれ、今も当時をしのばせる目鏡橋、黒門、長屋門などの建造物が残っています。旧城下のほぼ全域が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているのは、全国でも同地区だけとなっています。

こうした歴史を受け継ぎながら、明治5 年の廃藩置県や明治22 年の町村制施行などを経て、昭和20~30 年代には「昭和の大合併」の中で甘木市、朝倉町、杷木町の1 市2 町の行政区域となりました。さらに、平成18 年3 月に、いわゆる「平成の大合併」により朝倉市が誕生し、現在に至っています。

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自然

朝倉市は、水や緑、空気といった豊かな自然環境に恵まれています。 市南部には、境界にほぼ沿う形で、九州一の大河である筑後川が流れています。ここから派生する形で、筑後川の洪水を治め、安定的に高田へ農業用水を供給するために築かれた堀川の三連水車群があります。この三連水車は、現在も毎年6月中旬から10 月中旬まで稼働しており、その灌がい面積は合計35ha にも及びます。 こうした貴重な水資源の恩恵を受けた田園風景は、涼感と豊かな情緒のある、昔ながらの風情を醸し出しています。 また、秋月地区の紅葉と桜、甘木公園の桜、高速杷木インター北側の夕月桜、原鶴のひまわり園、ビール工場のコスモス・ポピー園など、市内各地で季節の花々が彩りを添え、訪れる人を魅了しています。 さらに、公園、ゴルフ場など、自然を活用したレクリエーション施設も多数整備されているなど、これらの自然資源は朝倉市の宝として、市民や来訪者に親しまれています。

歴史・文化

朝倉市は、名所旧跡などの多彩な歴史・文化資源に恵まれています。 特に秋月地区は、旧城下町全体が国の伝統的建造物群保存地区に選定(平成10年4月)されており、史跡・天然記念物などの文化財の宝庫として知られているだけでなく、現在も残る城跡や当時の町並みなど、「筑前の小京都」として観光客に親しまれています。 また、三連水車は、200 年以上の歴史を誇る国指定の史跡で、日本最古にして最大の自動回転式重連揚水水車です。 一方、自然の中にある身近な草花を用いて染め上げる草木染め、秋月黒田藩の奨励産業として発展した秋月和紙など、熟練の職人による伝統工芸も今に伝えられています。さらには、安長寺バタバタ市や、全国でも例をみない奇祭である阿蘇神社の「泥打ち祭り」、大山祇神社の「おしろい祭り」など、多くの行事・祭事が継承されています。

食と農

朝倉市は、旬の食材の宝庫です。筑後川沿いを中心に、肥沃で平坦な農地が形成されており、米麦や万能ねぎをはじめとする農産物の生産が行われています。さらに、その東には山間丘陵地が広がり、柿、梨、ブドウ、りんご、いちじくなどの果樹の生産が盛んに行われています。 また、フルーツ狩りなどの体験型観光や、地元で採れる新鮮な食材を使った料理・お菓子・特産品、ビール工場など、食と農が楽しめる資源を数多く有しています。中でも、秋月の本葛や黄金川で採れる”スイゼンジノリ”は絶滅危惧種になっており話題となっています。

温泉

朝倉市には、旅の大きな魅力の一つである温泉資源が点在しています。 特に、原鶴温泉は、筑後川の河畔にたたずむ名湯として、福岡県随一の湧出量を誇っています。また、ハーブ公園やパークゴルフ場、川の駅等も備えており、中でも夏の風物詩であり、太古から行われていたとされる「鵜飼い」は有名です。